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雨ニモアテズ4

ミンナニ デクノボウトイワレ

ホメラレモセズ クニモサレズ

サウイフモノニ ワタシハナリタイ

 宮沢賢治は、「雨ニモマケズ」の詩を、このように結んでいます。

 一九九一年発行のパロル舎版では、さらにもう一ページ、南無妙法蓮華経と、お経が付け加えられています。

 最初の「雨ニモマケズ 風ニモマケズ・・・」の意気込みと、この締めくくりとは、どのようにつながるのでしょうか。いったいどのような生き方を目指したのでしょうか。賢治の人生を、腰をすえて読んでみないと、本当のことはわかりません。

 ただ、

ドンナコトガアッテモ ヒトニ責任ヲ カブセズ

ジブンデ ジブンノ 人生ヲ キリヒライテイク

サウイフモノニ ワタシハナリタイ

 このような気概と人生に対する意欲を、孫たちの世代には、ぜひとも持ってもらいたい。

 この思いはどうやったら伝えられるでしょうか。口で言うだけではだめでしょう。ただひとつ、まわりの者が自分の行動で示すしかない。

 陰山氏の言う三つの性向は、四〇代の親たちの背中を見て育った結果であり、四〇代の親たちは、またその上の親たち、つまりは昭和ヒトケタ、および一〇年代に生まれたひとたちの姿を見て育った結果でしょう。

 この世代は、青少年期の多感な時に終戦を迎えました。それまでの常識が一八〇度転換してしまった。家長とか長男に代表される家族関係を始め、あらゆる価値観が変わってしまった時代です。伝統をぶち壊すことに必死になって、子供たちに、はっきりと生きる姿を見せられなかったのかもしれない。それが、めぐりめぐって「雨ニモアテズ」の世代になり、「なんでも人のせいにする」世代になった。

 だから、後期高齢者の私たちにも責任がある。自分でできることは自分でやり、人のせいにしないで、しっかりと自分を生きていく。

 サウイフ スガタを見せることしかないのではないか。と、こんな結論になってしまいました。

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