雨ニモアテズ2
(1)周囲の人間や社会に対する不平不満、批判が多く、問題を人や社会のせいにしがち
(2)「物事はうまくいって当たり前」と考えるため、少しでもうまくいかないと自信を失ってしまう
(3)それでいて、「このダメな状況を一気に解決する夢のような方法がどこかある」と信じている
これは、百マス計算で有名な陰山英男氏が、「ゆとり教育」で育った世代の特徴として、挙げたものです。(『週刊ダイアモンド』http://diamond.jp 4/17/2008)
このような性格が「ゆとり教育」のせいでうまれたといえるかどうかはわかりません。しかし、今学校では、自分の子供しか見えてない親の存在に悩まされています。これはまさに(1)の性格が表に出ただけのことでしょう。
最近ニュースになる事件のほとんどは(2)の結果とも考えられます。自信を失ったがゆえに、刃物などでの殺人に走ってしまう。
(3)についても、「自分は動こうとしないで、夢ばかり見ている」と、よく言われています。
したがって、ここに挙げられたいずれの性向も、今の子供たち(大人も含めて)にあることは、否定できない気もします。
ただ、「ゆとり教育」のためにこうなったと、短絡的には言いたくはありません。
一人で食事をかきこむ個食に代表される今の家族のあり方にも、責任があるでしょう。一人一人のスケジュールが忙しすぎる。
それに、家庭や学校が子供の性格形成に及ぼす影響よりも、今では、ゲームや携帯などの機器の世界の方が、子供の成長に大きな影響を与えているのです。
あるいは、格差社会と叫び続ける社会にも、関係があるかもしれません。そう考えると、現在私たちがおかれた世相の流れの、必然の結果ともいえます。
原因がひとつのときは、それをなくせば事態は好転するのです。しかし、このように複合的になると、しかも、それが時代の流れとすると、簡単に抜け出すことは無理でしょう。むしろ、この現実を受け入れるしかありません。
ただ、このように指摘されると、私たちは不安になってしまうのです。親たちが子供ためにと、ときには自分を犠牲にしてまで、個室を与え、パソコンや携帯を持たせ、子供のためにと努力していることが、本当は、子供のためにも、家族や社会のためにもなっていないのではないか。
あたりを見回してみると、近所の子供たちも、あなたの子供も私の子も、出会ったらきちんと挨拶はする。話は十分に通じるし、みんないい子です。なにかの事件が起こったとき、テレビのインタビューでは、必ずこのようなコメントが出てきます。しかし、その表面の内側では、このような性格が育っている可能性がないとはいいきれない。
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